めがね、うりきれてた・・・・涙
残念無念
そいでもってやっとわんぷいっすの新刊を買ったわ。(腹いせ?)
か、感想が感想にならな・・・・っ
ごおおおううううううああああああああ~~えーーーーすーーーー
もう、これしか言えない^^;
さんじこちゃんもカワユス!!なにあの人物紹介の!!!超ツボった☆
ザんぷをたちよみしてはなるとちゃんにノックアウトされ
感想が感想にならず。
変な奇声を内心で叫び続けました。血圧上がったね!!
あれはガチで同人かと思った。
きっしは何をたくらんどるの・・・悶え死ぬ。
めちゃくちゃ興奮したおかげで、兄さま妄想の扉が開きました。
以下月君とりゆざきさんのやりとりです。
拍手ありがとうございました^^☆
竜崎の住まいは地下にある。日の光も当たらず、音すら届かない。
月は慣れた風情でエレベーターの地下5階のボタンを押した。
合鍵を使って中へ入ると竜崎の姿はなかった。
しかし玄関には普段の履きつぶしてべこべこに潰れた革靴が置いてあるので帰宅はしているようだ。
耳を澄ますと奥からシャワーの音が聞こえたので、月はこのままリビングで待たせてもらうことにする。
しばらくすると頭から水滴を垂らした竜崎がジーンズ姿でタオルを首にひっかけただけの格好で出てきた。
そして月の姿を見、そっけない口調で言った。
「何か用ですか」
「用はない。ただ気になった事があるだけだ」
じっと竜崎をみつめる。
すると竜崎の眼の奥が少し揺れたような気がした。
「・・・あなたにはかないませんね。」
そうですよ、と竜崎は髪もよく拭かずに高級そうなソファに腰掛けた。
「昔のことを思い出しました。」
月は目を見張った。竜崎は今まで自分のことを一切話そうとしなかった。まして昔話など。
竜崎はぽつりぽつり話しはじめた。
「私には年の離れた兄がいたんです。」
「・・・いた?」
「ええ。今では何処で何をしているのか全くわかりません。」
―彼はある日突然いなくなった
「兄はピアニストでした。百年に一人の逸材とまで言われるほど彼には才能があったんです。」
竜崎の顔が険しく歪む。
「私のせいなんです。私が、彼の将来を奪ってしまった。」
脳裏に浮かぶのはあの日の風景。
大会前日の昼下がり。
「大会が翌日にひかえていたのに。練習中、私のせいで指を負傷してしまった。兄は怪我を隠して出場し、結果は惨敗だった。」
普段の冷静な口調とは違い捲し立てるように竜崎は続けた。
そんな姿を、月は痛ましい思いで見つめた。
「その上無理をした挙句、指が変形したまま元に戻らず今まで弾けていた曲が思うように弾けなくなってしまったんです。」
夜な夜な兄の部屋からはピアノの音が聞こえてきた。
流れるような音楽ではなく、たどたどしい、音があちこち抜け落ちているリスト。
何度も何度も繰り返しては、躓くと鍵盤を力任せに叩く音がした。
醜い不協和音。それはまるで彼の慟哭のようにも聞こえた。
「・・・兄は、私を全く責めることはなかった。罪の意識を私に深く埋め込むかのように。まるでそれが報復と言わんばかりに」
「竜崎、もういいから!」
ヒステリックになりかけた竜崎を月は強く抱きしめた。竜崎の前髪から落ちた水滴が月のYシャツに染みを作る。
「きっと兄は私を憎んでいる・・・」
そう呟いた竜崎の声は消えてしまいそうだった
―音楽なんて、本当はどうでもよかった。
―ただ、兄に認めてもらいたくて。
月は腕の中で目を閉じ動かない竜崎を見下ろした。
鬼才といわれた指揮者竜崎のトラウマを目の当たりにして、ただひたすら強く彼を抱きしめるしかできなかった。