すんばらく、あにさま妄想が続くやもしれません。
つぎはりゆざきさん^^
折りたたみます。
あ、前回の。あい初期ダメな方すいやせんね;;;
月える・LLのツマだと思ってすっ飛ばしてください☆////
ですが、わだすは非常に楽しんでおりますwww
むっちゃ楽しいす!!自己満足万歳!!!
竜崎の様子がおかしい。
公演が終わるなり、関係者の挨拶もろくになしに自宅へ帰ってしまった。
彼の携帯にかけてみたが返答はなし。
仕方がないので月はメールに「これから行く」とだけ打ち込んだ。
彼との付き合いは長い方だが、こんな竜崎を見るのは初めてだ。
胸の奥がざわつく。
一刻も早く彼のもとへ行かなければ。
月は急いでタクシーを拾った。
防音が施された部屋の中、ベッドの上で膝を抱えるような姿勢で竜崎はいた。
窓はなく、家具らしいものはほとんどない。
寝室というよりはスタジオだ。
竜崎は生まれつき物音に敏感で、少しの音でも過剰に反応してしまう。
それゆえ他人との生活ができず、多少なりとも苦労してきた。
幼いころに比べたら今は大分落ち着いてきた方だが・・・
完全に遮断された空間に、爪を噛む音が響く。
公演が終わり控室に戻ろうとしたときだった。
視線を感じ、振り返るとあの女がこちらを憎悪のまなざしで見つめていた。
ピアノを外された女だ。
今回の公演は彼女にとって大きな飛躍になるはずだった。
それを奪われた。
彼女が今どんな気持ちで自分をみているか、竜崎も察しがつく。
憎悪の目で見られることには慣れている。
実際何人も若手を潰してきている竜崎だ。
潰される程度の若手なら大した活躍は期待できない、這いあがれる者だけを育てる。
それが彼のやり方だった。
「・・・・」
無言で女を一瞥し、そのまま何もなかったかのように控室に消えていった。
しかし竜崎はあの日の出来事をずっと引きずっていた。
鍵盤を力任せに叩きつけた音。それは竜崎にとって耐えがたいものだった。
(なぜ今更あんな女に)
過去の古傷を剥がされなくてはいけないのか。