はしりすぎたかな・・・・
しょきさん。
ほほほんんのりあい初期めいた感じで腐女子系はいります☆
湿った声と息遣いが部屋を満たす。
アイバーはふうと一息つくと自分の下にいる彼を見下ろした。
今日はやけに控えめだった。
その気がない訳じゃないだろう。誘ってきたのは彼の方なのだから。
彼はまだ浅い呼吸を繰り返している。
(そんなに激しくしたつもりはないんだが)
心配になり「大丈夫か」と声をかけるとゆっくり瞼を開き熱にうるんだ瞳で見上げてきた。
「ああ・・・少しとんだ」
「そんなによかった?」口端をゆがめにやにやしながらきくと「うるさい」とそっぽを向かれてしまった。
素直じゃない彼。つれないのはもう慣れっこだ。
「・・・?」
アイバーは妙な違和感を感じた。
薄暗い照明の部屋の中、彼の背がやたら骨ばって見える。後ろからも肋が浮き出、脊椎も目立つ。
確かに彼は痩身だが、それなりにしなやかな筋肉がきちんとつき、美しい体だったのだ。
一つ気になると次から次へ気になるものだ。
そういえば最近顔色も良くなかったようだ。そうだ、食事はどうしていた?
胸がざわざわする。
「なあ、アンタ・・・」
言いかけてあわてて口をつぐんだ。
「なんだ」
不機嫌そうな声がかえってくる。
「・・・次いつできる?」
「バカ」
気が向いたらな、と、ひょいとベッドから降り、全裸の彼はバスルームに消えた。
その飄々とした態度は、いつも通りだった。